こんにちは。担当者Uです。
ごぶさたしております。
先日、Uの自宅にお役所の方が「国勢調査」について説明に来られました。
今年は国勢調査の年になっているんですね(すっかり忘れていたのですが…)。
今回の調査から、インターネット回答ができるようになっており、さっそく試してみました。
スマートフォンで画面を開き、指示にしたがってIDとパスワードを入力し、質問に次々と答えていったら…
なんと、ものの10分ほどで終了してしまいました!とっても簡単。
用紙への記入だと、どう書いたらいいかわからなかったり、書き間違えたり、ということもありましたが、インターネットならそうした心配がかなり軽減されます。
おそらく調査結果を集計する方も、書き間違いやおかしな回答を確認する作業が減り、よりスムーズな作業になるのだと思います。
便利な世の中になったものですねー。
さて、この国勢調査。
高校生のみなさんには直接はなじみがないかもしれません。
しかし、この調査結果が、小論文入試でさまざまに出題される「データ」となっていること、ご存じでしたか?
国勢調査2015のサイトに、「国勢調査でわかること」が解説されています。
上から順番に見てみると…
・総人口と人口増減率
・年齢3区分別人口推移
・人口ピラミッド
・一般世帯の家族類型別割合の推移
などなど。
どれも小論文入試でよく見るグラフではありませんか!
国勢調査の結果をもとにして、例えば、こんな出題がされています。
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●『統計トピックスNO.63』より「〈人口推計〉(総務省統計局)統計からみたわが国の高齢者」から、表1「年齢3区分別人口及び割合〈平成23年、24年〉」を読み、問1.空欄補充。〈数字〉問2.問1で示した下線部のように高齢者人口が増加した背景の理由を述べよ。(亀田医療大学・看護・推薦)
●「国勢調査(平成17年)」(総務省)、「日本の将来推計人口(平成18年12月推計)」から、日本の現在の人口ピラミッドと2055年の推定を示した図を読み、日本経済の将来の状態と、それに対処するための政策を労働力との関係から論述せよ。(関西学院大学・AO)
●資料1「日本の人口の推移」、『平成25年男女共同参画白書』(内閣府男女共同参画局編)から、資料2「OECD諸国の女性(25~54歳)就業率」、資料3「女性の年齢階級別労働力率の推移」を読み、女性の社会進出について、資料から読み取れる日本の現状を説明し、それを踏まえて、女性の労働参加を促進するための方策について、あなたの考えを述べよ。そのうえで女性の労働市場への参入によって、日本の経済や社会にどのような影響を与えるか、述べよ。(広島経済大学・経済・推薦)
●わが国の人口動態に関する『昭和45年国勢調査』(総理府統計局)からFig.1、『平成24年国勢調査』(総理府統計局)Fig2(英語表記)を読み、あなたが考えるわが国の人口問題について論理的に記述せよ。(宮崎大学・医・看護・推薦)
●日本の人口構造と医療の問題について述べた文章と、「国勢調査/人口推計2012」(総務省)、「日本の将来推計人口2012」(国立社会保障・人口問題研究所)、「人口動態推計2011」(厚生労働省)から、「日本の人口の推移と将来予測」、「日本の人口の将来予測」、「一次・二次・三次予防の役割とそれに関与する主要な医療職種」、『人口動態推計2011』(厚生労働省)から「1993~2011年までの主要な医療職種の従事者数」を読み、1.これからの日本の①総人口の変化、②人口構成の変化、③医療環境の変化について考察せよ。2.今後の日本で求められる医療のあり方と医療職種の従事者の養成のあり方について、あなたの考えを述べよ。(北里大学・医療衛生・推薦)
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いかがでしょうか。
包括的な調査なので、さまざまなデータがさまざまな出題で活用されていることがよくわかります。
志望先の入試でデータがよく出る傾向にある場合、国勢調査をもとにしたデータを予習しておくと、有効かもしれませんね。