担当者のつぶやき 医療系小論文の小ネタ収集

こんにちは。担当者Uです。

みなさま、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
本年も第一小論Netをよろしくお願いいたします。
今年も、ちょっと役に立つ(時々くだらない、時々こじつけの)小論文情報をブログで紹介していきたいと思います!


さてこのお正月、Uはかなりゆっくり休んでいました。
年末が怒涛のように忙しかったのですが、年末年始のお休みはそれこそ仕事のことなどすっかり忘れ……てはいませんでした!
きちんとブログのネタなどを探し歩いていたのです。


このお正月、Uはとある病院にお勤めの方とお話をしました。
この方が「お正月の宿題」のDVDをお持ちだったので、少し見せてもらったのです。

DVDのテーマは「誤認診療防止のために心がけること」でした。


例えば、本来A患者さんに行うべき治療等を誤ってB患者さんに行ってしまうようなことです。
普通のサービス業と違い、患者を取り違えて手術などの「治療」をしてしまうと、とんでもない事故に発展することは容易に想像できます。
「そんなことあり得るの?」と思ってしまいますが、誤認の事故は実際に起こっています。


誤認防止のための取り組みにはいろいろとありますが、DVDで紹介されていた、興味深い取り組みを紹介します。
患者さんへの対応として「ダメな例」と「よい例」が紹介されていました。


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診療が終わって、受付の場面。

【ダメな例】
事務  「○山○太さんですね」

患者(実は○山○太郎さん)  「…? あ、はい、そうです」

事務  「○山さん、今日の検査はすべて終了していますね」

患者(実は○山○太郎さん)  「…?? は、はい」

事務  「それでは、この用紙を持って□□に進んでください」

患者(実は○山○太郎さん)  「…はい。わかりました」

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こんな内容でした。

病院側がきちんとお名前を(しかもフルネームで)読んでいるから大丈夫なのではないかと思ってしまいますが、気弱な?あるいは耳の遠い?患者さんであれば、違う名前を呼ばれても「はい、そうです」とうっかり答えてしまう場合があるようです。
本当に些細なことですが、この「誤認」が重大な事故につながったら大変なことですよね。


では、「よい例」だとどうなるか。


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事務  「こんにちは。お手数ですがお名前をフルネームでおっしゃっていただけますか?」

患者  「はい。○山○太郎です」

事務  「○山○太郎さんですね。今日の診療は……」
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こうなるわけです。
少々面倒にも思えますが、確かに誤認を防ぐには有効ですね。

病院はここまでやっているのか!と勉強になったお正月のできごとでした。


医療従事者の患者への接し方(ミスを防ぐ方法)についての小論文を書くことがあれば、よいネタになるかもしれません。
いつかUも教材作りで使うかも…。

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