こんにちは。担当者Uです。
現代社会や小論文の学習をしていると、「超高齢社会」という話題をよく目にすると思います。
その中でよく「高齢者の割合がどんどん増えていくため、若い世代が高齢者を支えていかないといけない」というようなことが語られます。
これって、高校生のみなさんにとっては、けっこう「重い話題」ですよね。
でも、ひとくくりに「高齢者」と言ってもさまざまです。
なかには本当にお元気で、社会でバリバリ活躍している高齢者の方もいらっしゃるのですから。
そんな高齢者の活躍の事例を発見しましたのでご紹介します。
モスバーガー、高齢スタッフ積極採用して好影響 予期せぬ「副産物」も(livedoorニュース)
「モスジーバー」とは。うまい!(ちょっと失礼な物言いにも聞こえますが)
これはあくまで「例」の一つです。
世の中のお店がみんな高齢者を雇えばいい、というわけではありませんし、かと言って「こんなのたまたまこの店がうまくいっただけで、そんなに簡単なものじゃない」と悲観的にとらえる必要もないと思います。
モスバーガーも最初は「積極的に高齢者の働き手を求めたわけではなかった」のに、雇ってみると意外とうまくいった、ということのようです。
これまでの先入観にとらわれず、高齢者の方にもっと社会で活躍してもらえる方法を考える、ということが大事なのかなと思いました。
こんにちは。休日の担当者Uです。
秋のうららかな陽気の中、パソコンを見ていたら、こんな記事を発見しました(うららかなら外で何かしろよ!というご指摘はさておき…)。
いいですねー。おもしろいですねー。
和光大学さんに限らず、こうした学問のおもしろさは、いろんな大学で味わえるはずです。
本当に自分が心から「おもしろい!」と思える研究対象に出会うのがなかなか難しいことではあるのですが…。
私たちが作っている小論文の教材も、高校生のみなさんに「へ~、そうだったんだ!おもしろいな~」と思ってもらえるような内容にしたいと、常に考えています。
今日はお休みですが、明日からまた頑張ります!
こんにちは。担当者Uです。
8月中にアップしたかった記事なのですが。遅くなってすみません。
でも、もしかすると入試でも話題になるかもしれないので…季節外れになってしまいましたが紹介します!
8月に、複数のメディアで「水着で街を歩くことについての賛否」が話題となっていました。
「マナー」とか、「賛否」とか、小論文っぽい!
この問題では、以下のような内容が扱われていました。
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◎JR須磨駅南側の海岸は多くの海水浴客でにぎわっている。その反対側、駅北側の飲食店などが並ぶ通りでは、水着のままで歩く人が多くいる。海水浴客の一部のマナーが問題となっている。
例1.水着で街中を堂々と歩く。
例2.水着のまま店や駅に入るため、水浸しになったり、砂だらけになったりする。
例3.水着のままタクシーに乗り込もうとする客がいる。
例4.駅の多目的トイレで着替えをする人がいるため、本来このトイレを使うべき客が利用しにくくなっている。
◎店員や駅員の反応は以下の通り。
例1.夏のかき入れ時期だけに、客への注意をためらう(「この時期は飲み物がよく売れるし…」と、注意したくてもできない)。
例2.立ち入り拒否など厳しい態度で臨む店も出てきた。
例3.「地元の子たちじゃないから、声をかけるのが怖い」という声もある。
例4.JR須磨駅では、改札内にある多目的トイレに鍵をかけた(利用したい人は駅員に申し出てもらうことにした)。
◎海水浴場近くの街中を水着で歩いたり、店に入ったりすることについての、海水浴客の考え
例1.「私、水着で街を歩けるよ。それも受け入れての商売ちゃうの」。
例2.「客が来なかったら、店も売り上げが下がるでしょ。夏の期間だけは、仕方ないのでは」。
例3.「僕は行かない。水浸しで店内に入られると、ほかの客にも迷惑が掛かるでしょ」。
例4.「水着は恥ずかしいから、何か羽織るかな。自分が店で働いていたら、水着の客が来ると嫌だと思うし」。
例5.「水着に着替える前に買い物して、その後に海に来るべき。水着で街をうろうろするのはおかしいよね」。
※海水浴客の言葉は、『神戸新聞Next』を参考にさせていただきました。
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ところで「須磨海岸」はどのような場所なのかというと…
こんなところのようです。
駅のすぐ南側が砂浜!!確かに、水着でそのまま駅のトイレに行けてしまう距離ではあるようですね。
さて、いかにも小論文で問われそうな話題だなー、と思ってみていたのですが。
問題作成者の立場で考えると、この議論についても、「受験者にどのようなことを考えさせるか?」によって問い方が大きく変わってくる可能性があります。ざっと思いつくだけでも、次のような問題が考えられます。
問題1
・上の文章を読んで、あなたは水着で街を歩くことに賛成か、反対か、あなたの考えを述べなさい。
問題2
・上の文章を読んで、店側としては、水着で街を歩く海水浴客に対して、どのような態度で臨むべきだと思うか、あなたの考えを述べなさい。
問題3
・上の文章を読んで、自治体が海水浴客も店側の人間も両方が納得するようなルールを作るとしたら、どのような方法が考えられるか、あなたの考えを述べなさい。
それぞれ、「誰の立場で意見を言うか」が変わってくるのがおわかりでしょうか?
問題2と問題3ははっきりしていますね。案2は「店の人は○○しないといけない」と、お店の人の立場で書かないといけません。また案3は「自治体は○○しないといけない」と、自治体の人の立場で書かないといけません。
問題1はそういう「立場」の条件がありません。とにかく「あなた」個人の意見を問うていることになります。どのような立場の人がどのように利益・不利益を受けているか、等を考えて、あなたなりに賛否の立場を示すことを求めています。
このようなことをはっきりさせておかないと、自分の考えをまとめるとき、的はずれな意見になってしまいがちなので、気をつけないといけませんね。
この問題、考え始めてみるとなかなかおもしろいので、次回につづきます!!(秋に何度も書く話題じゃないのですが…)
こんにちは。担当者Uです。
さっそくですが、錦織選手、全米オープン準優勝おめでとうございます!!
Uは高校生のとき、テニス部に所属していました。
当時は日本の男子選手がテニスの世界大会で活躍するなど、考えられませんでした。
また、コーチがマイケル・チャンというのも衝撃でしたね。
マイケル・チャンはUが高校生の頃、ちょうど現役で活躍していました(年齢がバレますね…まあいいや)。
小柄なチャン選手がベースラインより手前に立って、果敢にレシーブを行っている姿はよく記憶に残っています。
私たち日本人とさほど変わらない体格でも世界で活躍できるんだ、と勇気づけられました。
そのチャン選手がコーチとなって錦織選手を指導して、その結果全米の準優勝に結びつくなんて…いやー感動です!!
と、すみません。いつになく熱くなってしまいました…。
このように、昨今の日本のスポーツ選手の活躍は目覚ましいものがありますね。
スポーツ選手の活躍と言えば、2020年東京オリンピックです!
東京での開催が決定して、日本も何かとあわただしくなっています。
2014年度入試では、さっそくこの東京オリンピックにまつわる小論文課題がいろいろ出題されました。
例えばこんな具合です。
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「オリンピックの経済効果」
「オリンピック招致のあり方」
「オリンピック開催が開催地に与える影響」
「2020年を見据えた時、情報技術や情報機器など広い意味での情報の進展は、スポーツに対してどんな役割を果たすか」
「東京オリンピック開催までの7年間でメダルを獲得する、または獲得数を増やすための具体策」
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などなど…。
本当に多方面から問われますね。
オリンピックはただの「大きなスポーツ大会」ではなく、政治や経済、国際関係を巻き込む一大イベントになっています。
それが良いことなのか悪いことなのか。
考え方はいろいろありますが、入試においては、オリンピックの何について考えさせることが求められているのか、をよく考えることが重要になりそうですね。
以上、担当者Uでした。
こんにちは。担当者Uです。
最近、電車やバスで長靴を持った人をちょくちょく見かけます。
おそらく、土砂災害の現場へボランティアへ行かれる方なのだと思います。
テレビのニュースでも、今日は○○人ボランティアの人が駆け付けた!ということが報じられています。
ボランティアって、やりたいけど何をしたらいいかわからない…という方も多いのではないでしょうか。
確かに、何の準備もせず、何をすればよいかもよくわからずに行動しても、現地で迷惑をかけてしまうだけ、ということになるかもしれません。
しかし、こうしたサイトがきちんと用意されているんですね。
予約は必要か、何を持って行けばよいか、どんなことをするのか、等が詳しく書かれています。
現場はどのような状況か、が動画でも紹介されていました。
これならボランティア初心者の方でも参加しやすいですね☆
…さて、ここでいつものように小論文に話題を変えます。
「被災地をどう支援するか」「ボランティアを増やすにはどうするか」といった問いの答えを考えるとき、どうしても
「一人一人の心がけが大事」
といったような精神論を書いてしまいませんか?
確かにそれは本当のことでしょうが、では、さらに「一人一人の心がけをどう改善していくの?」と考えてみると、それはとても難しいことのように思えてしまいます。
例えば、
「交差点での重大な交通事故を減らすにはどうすればいいか?」
という問題があったとします。
これも「ドライバー一人一人が事故はいけない、と思って注意して運転すべきだ」と答えられたら、問題を出した人は「で、ドライバーの心を変えるにはどうすればいいの…?それがわからないと解決策って言えなくない?」と思ってしまうでしょう。
それよりは、「車がスピードを出して突っ込めないような交差点に変えてしまう」と答える方が、よっぽど具体的で、効果が高そうに思えてきます。
(参考:Wikipedia「ラウンドアバウト:安全性」)
もちろん、交差点の形を変えるというのは非常に大がかりなことで、それに伴う細かな別の問題は出てくるのですが、それでも「重大な交通事故を減らす方法」としてはものすごく具体的で、説得力のある答えと言えそうです。
「一人一人の心がけが大事」というのは、誰もが否定できない、魔法の主張ではあります。
しかし、「どうやって心を変えるの?」と突っ込まれたとき、その具体的方法まで言えないと、小論文では「説得力がない」とみなされてしまうことが多いように思います。
「一人一人の心がけ」と書く前に、「それは本当に実現できるのか?」「実現するにはどんな方法が考えられるのか?」まで書けるかどうかをよく考えてみましょうね。
こんにちは。担当者Uです。
広島市で、たいへんな土砂災害が発生しました。
Uにはこれまで、土砂災害なんてあまり人が立ち寄らない山奥でしか起きないのでは?という油断があったような気がします。
しかし、今回の土砂災害は、Uがいつも買い物に行く地域からほんの数分、山の方に移動したところで起きていました。
正直、「まさかこんな場所で!?」という気持ちです。
自然災害は本当に、いつ、どこで、どのように発生するかわからないものです。
行方不明者の捜索や住宅地の復旧が少しでも早く進むことを祈っています。
ニュースを見ると、日本全国から警察や消防の方が救援・復旧に来てくださっているのがわかります。
東日本大震災で被害に遭われた地域の方が、わざわざ広島へ復旧のお手伝いに来てくださってもいるようです(こちら)。本当にありがたいことです。
さて、このようなときに不謹慎かもしれないのですが…ここは小論文ブログです。ちょっとだけ書かせてください。
その年の重大ニュースは、翌年の入試で必ず扱われます!
豪雨土砂災害については毎年さまざまな地域で発生しているためか、2014年度の入試でも出題がみられます。
自然災害についての科学的な考察が求められているようです。
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近年、台風や局地的豪雨によって土石流に代表される土砂災害が多く発生し、人的被害がもたらされている。問1.土砂災害の増加の原因について、気象、土地利用、人的要因それぞれに着目して述べよ。問2.土砂災害の性質や発生メカニズムを、科学的に明らかにするためには、どのような観察・調査が考えられるか述べよ。(筑波大学・生命環境学群・地球学類・推薦)
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一方、社会科学(福祉学)的なアプローチを求める、次のような課題もあります。
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課題文を読み、問1.災害ボランティアが気を付けるべき点について、考えを述べよ。問2.略。問3.災害ボランティアは、一般的な社会福祉分野のボランティアに比べ、特にどのような点に気をつける必要があるか、考えを論じよ。(明治学院大学・社会学部・社会福祉学科・AO)
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どちらもテーマは「災害」なのですが、その災害のどのような問題に目を向けて、受験生に何を考えさせたいと考えているのか…がまったく異なるのがわかります。
上は簡単な比較ですが、受験する課題が何を求めているか、ということも小論文受験では重要です。
「天災は忘れたころにやってくる」(寺田寅彦)ですが、「時事ニュースは、忘れそうになったころに入試で出題される」のです!
うーん、あんまりうまくないか…。
こんにちは。担当者Uです。
夏休みもそろそろ終わり…という高校生が多いのではないでしょうか。
さて、今日はタイトルの通り「B-DASH」についての話題です。
…某テレビゲームのキャラクターの走り方のことではありません。某ロックバンドのことでもありません。
これのことです。
「Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project」で「B-DASHプロジェクト」と言うそうです。なんだかカッコイイ。
水をきれいにするだけでも大変な技術が必要だと思うのですが、さらにそこからエネルギーを得て活用するなんて!
いやー、日本の技術はすごいですね。
しかし、こと「水素を燃料とした車(燃料電池車)」ということに限って言えば、普及に至るまでにはまだまだ大変なハードルがあるようです。
PRESIDENT Online「トヨタでも『燃料電池車』を普及させられない理由」
広く普及させるための課題は数多くあるのでしょうが、大きなエネルギーが得られ、しかも燃焼しても水しか排出しないのですから、水素に期待するのは当然と言えば当然です。
入試でもこのような出題がみられました。
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水素のもつ化学エネルギーを、電極反応によって直接電気エネルギーに変える燃料電池の開発について述べた文章、図「リン酸型燃料電池」を読み、1.環境に配慮し水素を安全かつ安価に製造する方法を2つ挙げて、短所と長所を含めて詳しく説明せよ。2.どのようにすれば水素を貯蔵できるのか、具体例を2つ挙げて、詳しく説明せよ。(信州大学・理学部)
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水素エネルギーは今後のエネルギー問題を考えるうえで、大きなポイントになりそうですね。
こんにちは。担当者Uです。
週末、マツダスタジアムへ野球を見に行ってきました。
(第一学習社は、広島の会社です。担当者Uも広島に住んでいます)
現在、プロ野球12球団の中で、もっとも優勝から遠ざかっている広島東洋カープですが、今年は奮闘しています。
今年は全国的にも「カープ」の知名度が上がっているような気がするのですが、気のせいでしょうか?
この日は阪神タイガース戦でしたが、シーソーゲームの末、見事カープが勝利を収めました!球場は大盛り上がりでした!
いやーよかったよかった。楽しい週末を過ごせました。
…さて、このままだと普通の日記になってしまいます。
しかしどんなときでも「小論文」につなげるのがこのブログです!
この「マツダスタジアム」は2009年に完成した、比較的新しい野球場です。
アメリカ大リーグの「ボールパーク」を参考とした斬新なデザインはもちろんのこと、環境にも配慮した仕組みがたくさんあります。
1.太陽光発電
今はやり?の太陽光発電がしっかりついています。
年間10万4,800kWの発電能力があるそうです(参考)。
2.雨水利用設備
なんと、スタジアムの地下に、雨水を溜める施設がついています!(参考)
トイレの洗浄水や、芝生への散水用に用いられているそうです。
スタジアムがある場所は比較的低い土地であり、以前から大雨の際には浸水の危険があったようです。
この施設は「水害防止」と「水資源の有効利用」の両方の役割を担っているんですね。
また、球場のことではありませんが、プロスポーツ球団はこんなところでも地域社会に影響を与えています。
バスの2階がオープンな構造になった観光バスが広島市内を周遊しているのですが、そのバスには宣伝も兼ねて「優勝パレード予約済!」と書かれているそうです。
う~ん、優勝してくれたらうれしいけど、もしダメだったらちょっとはずかしいような…。
でも、こうした取り組みがされているというのは、つまり「スポーツが盛り上がると地域も盛り上がる」ってことなんですよね。
太陽光発電(再生可能エネルギー)の普及、ということについては、これはもう小論文入試では頻出のテーマです。
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・近年、風力発電や太陽光発電等の再生可能エネルギーへの関心が高まっているが、再生可能エネルギーの利点と欠点について、あなたの考えを記述せよ。(国士舘大学・理工学部・AO)
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また、水害対策や水資源の活用、ということも頻出テーマです。
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・地域環境の保全や人間活動の維持のためには、地域における健全な水循環の構築が必要である。人間が持続的に水資源を利用するために必要な地域環境の保全策について、あなたの考えを述べよ。(熊本県立大学・環境共生学部・後期)
・都市の水害への備えに関し、具体的な事例を挙げてあなたの考えを述べよ。(東洋大学・理工学部・都市環境デザイン学科・推薦)
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また、「スポーツの社会的役割」というようなテーマで出題がされたこともあります。
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・スポーツは私たちの社会で、どのような役割を果たしているか。スポーツが社会的な集団に対して果たしている役割について、例を挙げて具体的に説明せよ。(山梨学院大学・現代ビジネス学部他・推薦)
・スポーツの社会的役割について。(倉敷芸術科学大学・生命科学部・推薦)
・現代社会では、さまざまな文化活動(音楽、スポーツ、絵画、ダンス、料理、デザイン、建築など)が展開されている。さまざまな文化活動の中からあなたが関心のあるものを一つ選んで、それが現代社会の中で果たす役割について要約せよ。その上で、その活動をいっそう活性化するためにはどのような社会的施策が必要だと思うか。上記の問いについて、あなたの考えをまとめて記述せよ。(龍谷大学・社会学部・コミュニティマネジメント学科)
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プロ野球ひとつとってみても、いろいろと小論文の「ネタ」になりそうな話題は出てくるものですね。