こんにちは。担当者Uです。
「エネルギー問題」は、小論文でもよく話題にあがるテーマです。
このまま原発を使い続けていいのか、自然エネルギー(再生可能エネルギー)をどう普及させていくか、化石燃料はCO2を排出するし、資源にも限りがあるし、どうするか…などなど、さまざまな観点から問題が作れます。
その中でも「再生可能エネルギー」は、基本的には「よい技術」として将来を期待されているように見えます。
特に太陽光発電。国が進めている支援政策もあり、ここ数年で、家の屋根やちょっとした空地などで太陽光パネルを見かける機会が増えていますよね。
しかし、急激に太陽光パネルの設置が増えるということは、そのパネルが壊れて使えなくなったときに「ごみ」になる、ということです。
先日、こんな記事が出ていました。
2015年6月23日「毎日新聞」太陽光発電パネル:2040年度廃棄は330倍80万トン
「設備の寿命を25年とし、リサイクルが進まなかった場合」という想定で、廃棄量は30年度に約3万トン、40年度には約80万トンに達する見込みだということです。
ちょっと想像がつかない量ですが、12年度に埋め立てられた産業廃棄物の6%に相当するというのですから、かなりの量です。
これをすべて埋め立て処分するとなると…とても「太陽光発電が環境にやさしい」とは言っていられません!
でも、これはあくまで「リサイクルが進まなかった場合」のお話です。
記事では、「17年をめどに、リサイクルを推進するシステムの構築を求める。」とありますので、現状ではリサイクルを推進するシステムはまだ確立されていないようです。
このまま放置すると大変なごみ問題に発展しそうですが、何とかそれを食い止めないといけない、という状況のようですね。
少し前であれば、このような問題はあまり注目されなかったかもしれません。
「太陽光発電は環境にいいんだから、どんどん設置を進めよう!」という意見が強かったのではないでしょうか。
でも、そんなに簡単じゃないな…ということが、だんだんとわかってきているのが今の状況だと思います。
小論文を書くときにも、少しこうしたマイナス面に配慮したうえで解答ができると、「お、よく知ってるな」と評価を上げてもらえるかも…。