担当者のつぶやき プロ野球観戦から思うこと

こんにちは。担当者Uです。

週末、マツダスタジアムへ野球を見に行ってきました。
(第一学習社は、広島の会社です。担当者Uも広島に住んでいます)


現在、プロ野球12球団の中で、もっとも優勝から遠ざかっている広島東洋カープですが、今年は奮闘しています。
今年は全国的にも「カープ」の知名度が上がっているような気がするのですが、気のせいでしょうか?


この日は阪神タイガース戦でしたが、シーソーゲームの末、見事カープが勝利を収めました!球場は大盛り上がりでした!
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いやーよかったよかった。楽しい週末を過ごせました。




…さて、このままだと普通の日記になってしまいます。
しかしどんなときでも「小論文」につなげるのがこのブログです!


この「マツダスタジアム」は2009年に完成した、比較的新しい野球場です。
アメリカ大リーグの「ボールパーク」を参考とした斬新なデザインはもちろんのこと、環境にも配慮した仕組みがたくさんあります。


1.太陽光発電
今はやり?の太陽光発電がしっかりついています。
年間10万4,800kWの発電能力があるそうです(参考)。

2.雨水利用設備
なんと、スタジアムの地下に、雨水を溜める施設がついています!(参考
トイレの洗浄水や、芝生への散水用に用いられているそうです。
スタジアムがある場所は比較的低い土地であり、以前から大雨の際には浸水の危険があったようです。
この施設は「水害防止」と「水資源の有効利用」の両方の役割を担っているんですね。



また、球場のことではありませんが、プロスポーツ球団はこんなところでも地域社会に影響を与えています。
バスの2階がオープンな構造になった観光バスが広島市内を周遊しているのですが、そのバスには宣伝も兼ねて「優勝パレード予約済!」と書かれているそうです。
う~ん、優勝してくれたらうれしいけど、もしダメだったらちょっとはずかしいような…。
でも、こうした取り組みがされているというのは、つまり「スポーツが盛り上がると地域も盛り上がる」ってことなんですよね。






太陽光発電(再生可能エネルギー)の普及、ということについては、これはもう小論文入試では頻出のテーマです。
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・近年、風力発電や太陽光発電等の再生可能エネルギーへの関心が高まっているが、再生可能エネルギーの利点と欠点について、あなたの考えを記述せよ。(国士舘大学・理工学部・AO)
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また、水害対策や水資源の活用、ということも頻出テーマです。
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・地域環境の保全や人間活動の維持のためには、地域における健全な水循環の構築が必要である。人間が持続的に水資源を利用するために必要な地域環境の保全策について、あなたの考えを述べよ。(熊本県立大学・環境共生学部・後期)
・都市の水害への備えに関し、具体的な事例を挙げてあなたの考えを述べよ。(東洋大学・理工学部・都市環境デザイン学科・推薦)
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また、「スポーツの社会的役割」というようなテーマで出題がされたこともあります。
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・スポーツは私たちの社会で、どのような役割を果たしているか。スポーツが社会的な集団に対して果たしている役割について、例を挙げて具体的に説明せよ。(山梨学院大学・現代ビジネス学部他・推薦)
・スポーツの社会的役割について。(倉敷芸術科学大学・生命科学部・推薦)
・現代社会では、さまざまな文化活動(音楽、スポーツ、絵画、ダンス、料理、デザイン、建築など)が展開されている。さまざまな文化活動の中からあなたが関心のあるものを一つ選んで、それが現代社会の中で果たす役割について要約せよ。その上で、その活動をいっそう活性化するためにはどのような社会的施策が必要だと思うか。上記の問いについて、あなたの考えをまとめて記述せよ。(龍谷大学・社会学部・コミュニティマネジメント学科)
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プロ野球ひとつとってみても、いろいろと小論文の「ネタ」になりそうな話題は出てくるものですね。



小論文教材のご案内 更新(第4回模試)

こんにちは。担当者Uです。

「第4回小論文模試」の問題が確定しましたので、
「小論文教材のご案内」の「小論文模試 年間実施計画」のページを更新しました。

第4回小論文模試は「学部系統別 一般入試対策」シリーズです。
人文科学系・教育系・社会科学系の問題を多めにしています。
推薦・AO入試用の問題も用意していますので、直前対策にもお使いいただけるかもしれません。

国公立大や難関私大の対策も視野に入れた回なので、難題も多いのですが、これに挑戦すれば、高校生のみなさんにも入試の雰囲気をほんの少しでも味わってもらえるのではないかと思います!

担当者のつぶやき 思いつき小論文課題

こんにちは。担当者Uです。




突然ですが、こんなマンガを見つけました。


「虚構新聞」4コママンガ No.3


さらに突然ですが。
【問題】
このマンガはどういうところが面白いのか、説明しなさい。また、このような例は他にもないか、考えなさい。





う〜ん、問題設定があいまいすぎるし、どこまで論を深めればよいのかが明示されていない…。

ネタとしては面白いかと思ったのですが、模擬試験の問題には使えないかな。




…などということを考えながら仕事をしています。

担当者のつぶやき 会議!

こんにちは。担当者Uです。

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先日、小論文教材の会議を行いました。

先生方から、教材のご利用状況や学校現場の様子をうかがう大切な会です。

本来はお休みの日にもかかわらず、こうした会にご参加いただく先生方には本当に感謝です!

がんばってよい教材を作りたいと思います!

担当者のつぶやき 読書

こんにちは、担当者Uです。

最近、この人の本をたくさん読んでいます。

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仕事でも読む機会がありますし、お休みや通勤時、娯楽としても読む機会があるのです。
小説もエッセイもおもしろくてためになる、こんな作家さんは珍しいですね。

特にこの『科学的とはどういう意味か』、非常にタイムリーな本でした。
文系と理系ってどういうことか? 特に「理系」「科学」とはどういう意味なのか? ということがわかりやすく説明されています。
入試でもときどき見かけますよー。

でも、小説もじわじわとためになります。
上記『すべてはFになる』文庫版にて、瀬名秀明さんが実に見事に指摘していらっしゃいます。

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私は本シリーズをもっと若い研究者たちに読んでほしいと思っている。犀川(U注:『すべてがFになる』の登場人物。工学部の助教授)が語ることは、常に若い研究者への励ましであり、また科学の営みとは何かということを再確認させてくれる的確なアドバイスなのである。
(瀬名秀明「解説」森博嗣『すべてがFになる』講談社文庫
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本当にそう思います。Uは理系ではありませんが、大学で勉強することの醍醐味を、この作家さんは間接的に教えてくれます。

いや、「ためになるから読む」なんて、本当に楽しい小説の読み方ではないのかもしれませんが…。

担当者のつぶやき 小論文講師のつぶやき紹介!

こんにちは。担当者Uです。


今日はやや高校の先生向けの文章になります。

いつも会社に助言をいただく小論文の先生がこんなことをおっしゃっていました。



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いろんな学校へ訪問していると、
書くための「ネタ」がないから小論文が書けないのだ、とよく言われる。

もちろん、小論文指導の時間がなかなかとれない中、短期決戦で志望先の「傾向と対策」を見据え、そこに必要な「ネタ」を収集していく…という練習方法は存在する。

しかし、実際にはネタがあってもなかなか書けないように思う。
とある学校では、やはり指導時間がとれない中、志望分野に直接関係のあるテーマのネタだけ勉強した生徒は受験に失敗したが、
分野を限定せず、さまざまな問題に取り組んだ生徒は合格した、とのこと。
難しいかもしれないが、1年生のうちから地道に取り組むことが一番のように思う。
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そうですよねー。
Uもいろんな入試問題をよく見ますが、「え、この学部でこんなこと聞かれるの?」というような問題はたくさんあります。
大学・学部によって出題傾向(のようなもの)がないわけではないのですが、狙い撃ちして勉強しても、確実にヒットするとは限りません。
やはり確実なのは早いうちからコツコツと勉強しておくことだと思います。



「いや、それができれば苦労しないんだよ!」というお声はよくわかります…。
この小論Netが「コツコツ」勉強することの助けになれば一番うれしいのですが。
もし、高校の先生で、生徒さんへの指導にお悩みの方がいらっしゃったら、ぜひお問い合わせフォームにてご連絡ください。
全国の小論文スタッフが相談に応じます!

担当者のつぶやき 大学初年度教育

こんにちは。担当者Uです。

少し前の新聞記事ですが、興味深い内容が載っていました。

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山形大学は4年前から、新入生対象に作文や討論・発表力を養う「スタートアップセミナー」を実施している。大学での学習の基礎になる日本語力の向上のため。学習用にテキスト「なせば成る!」も発行するが、具体的なテーマは学科やコースごとに担当教員が決めており、1年生の時から専門課程への理解を深め、進路を見つめ直す機会にもなっている。
(中略)
大学生としての学びの技法を身に付けるだけでなく、将来を見据えて何をどう学ぶのか、といったイメージを明確に持たせたい。セミナーには、そんな思いも込められている。
(2014年5月2日付『読売新聞』「教育ルネサンス 生徒から学生へ4 日本語磨き 将来像も描く」)
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最近は大学入学後にこうした基礎的な力を学ぶ機会が増えているようですね。
Uが学生のときは、こんな親切な授業はありませんでした。「え、レポートってどうやって書けばいいの?」「4000字なんてとても書けない~!」などと言っていたことが懐かしいです…。
よく言えば「親切」ですが、でも大学の先生から言わせれば「大学できちんと勉強できるだけの力が新入生についていないから、こうした授業で基礎的なことを教えていかないといけない」ということなのかな、とも思います。

調べてみましたが、山形大学の『なせば成る!』というテキストは

・大学で学ぶということ
・学びの技法
・プレゼンテーションを学ぶ
・グループで学ぶ
・レポートを書く
・調査・情報収集の方法

という内容で構成されているようです。

でも、小論文担当者のUとしては、「高校で小論文学習をしっかりやっておけば、少なくともレポートや情報収集の方法で困ることはあんまりないんじゃないのかな…」とも思ってしまいます。
高校生のみなさんにとっては「小論文」の勉強はしんどいかもしれませんが、小論文で学んだことは、必ず大学に入ってから役に立つと思います。
「問われたテーマに正しく答える」「自分の意見を明確に一貫した内容で述べる」「自分の意見と見聞きした情報を区別する」といったことは、小論文でもレポートでも同じように大切なことですから。

受験対策は本当に大変でしょうが、小論文学習を「受験を乗り切るために最低限のテクニックだけ身に付けておけばいいや」などと考えないで、自分の意見を人に伝えるとはどうすればよいのか…という、大きな目的のなかに位置づけてもらえたら、と思います。

担当者のつぶやき キャラクターと世界進出

こんにちは。担当者Uです。

仕事でいろいろと調べごとをしていると、すごいキャラクターを発見しました。
朝のテレビでも取り上げられているようなので、ご存じの方は多いと思いますが…Uは初めて見ました。


KIRIMIちゃん.←「.」が入るのが正式のようです

ぐでたま



おお、こ、これは…。斬新ですね…。

しかし、こうした新しいキャラクターの開発は「キティちゃん頼み」になっているサンリオという会社の危機感の表れでもあるそうです。
今、キティちゃんは世界にものすごい勢いで広まっているようです。
Uが以前旅行したときにも、パリのど真ん中のオシャレな百貨店で、キティちゃんコーナーが大きく取り扱われているのを発見しました。
「えー、パリでキティ???」とびっくりしたものですが、その後TVでハリウッド女優さんがキティちゃんグッズを身に着けているのを見て、その広がりを実感しました。


このような「かわいいキャラクター」は日本独自のものとして、海外の人からは認知されているようです。日本はこの動きを逆手にとって、積極的に「新しい日本文化」として発信しているようです。
なんだかちょっと気恥ずかしいような気もしますが、海外の人にも喜んでもらえて、まあよしとしたらいいんでしょうか。アニメだけではなく、もっといろんな日本を知ってほしい!とも思いますが。


さて、唐突にかわいいキャラクターのお話をしてしまいましたが、こうした「ネタ」も小論文入試で出題されることがあるんですよ!一例を紹介します。


・アニメやマンガをはじめ、日本文化の発信にとってポップカルチャー(大衆文化)が占める割合は、近年無視することのできないものとなっている。異文化理解におけるポップカルチャーの役割について、具体例を挙げてあなたの考えを述べよ。(日本大・国際関係・国際教養・推薦)

・『2012年7月31日「西日本新聞」』から、コスプレの愛好家がコスプレの魅力について述べた部分を読み、「世界コスプレサミット」のような行事が、主催する実行委員会に外務省が加わっている事実を踏まえて、現代の日本のポップカルチャーが国際的に広がっている現象について論評せよ。(富山大・人間発達科学・発達教育・後期)

・情報通信システム工学科は、入学者受け入れ方針の一つに「情報科学技術を通じ、人類の幸福と社会の発展に貢献しようとする意欲を持っている人」を掲げている。これを踏まえて、次の問いに答えよ。いわゆる「ゆるキャラ」と情報技術を合わせることにより、どのような地域振興が可能だろうか。あなたのアイディアとその効果について、まとめて記述せよ。(宮崎大・工・情報システム工学・推薦)


難しそうなことを言っていますが、元ネタは「アニメ」「コスプレ」「ゆるキャラ」なんですよね~。3つめの出題は「地域振興」がテーマですが、こうしたあまりに身近?な話題も出題されることがあるんですね。


そう考えると、ちょっと小論文の勉強も楽しくなってきませんか?